ふむむ
「気のきいた文章を書くてっとり早い秘訣は『自分がピエロになる。自分の欠点を情容赦なく書く』である。逆に読み手の強い反感を買うのは『自分の欠点を書いたようでいて、実は自慢話になっている』である」
(姫野カオルコ)
…辰濃和男 「文章のみがき方」引用文より
なかなか耳が痛い言葉だ。何も書き言葉に限ったことではなくて、日常会話の中にもよく見られる光景である。自慢話では反感を買うだけだが、かといって失敗談だけでも頼りない。で、自慢話をしていたようでいて
実は「ピエロ」だった、というパターンについて作者は書いている。
…まぁ馬鹿正直なだけじゃダメだよねってことかな。違うなぁ。てか、作者は「引用の引用は避け原典に当たりなさい」って書いていたような。あらら。
[参考]
自虐…
・自分で自分を責めさいなむこと。(「広辞苑 第五版」 岩波書店)
・自分で自分を痛めつけること。(「大辞林 第二版」 三省堂)
上は電子辞書、下はgoo辞書より。上記の文章で「失敗談」の代わりに「自虐」を使おうかと思ってしっくり来ないから調べてみた。ちなみに「失敗談」は作者が本文中で使っている言葉。やはりプロは日本語を選ぶ感覚、直感のようなものが鋭いなぁ、と思った。