地元民として考えてみる

 今、日本で最も叩かれている県民、長野県民です。現在は大阪在住だけれど。何が原因で(一部サイトで)批判されているかというとこちら。

リニア3ルート試算提示、知事は静観姿勢 県内関係者は賛否両論
痛いニュース(ノ∀`):リニア試算提示→長野県「6400億円の差額は小さい」「時間差はわずか7分」「差額はJRが負担を」

 上で一部サイトと書いたが、一部サイトではないかもしれない。中日新聞によると

 小坂樫男伊那市長は「『距離が短く、早く行けるCルートが一番安い』と出してくると思っていた」と冷静。地元負担の可能性もある工事費の差額は「JRが負担するのが当然」とした。菅谷昭松本市長も「金額も考慮しないといけないのは確かだが、『お金がかかるからダメ』と言うわけにはいかない」と述べ、Cルートへの世論誘導を狙うJRの思惑があるとの認識を示した。

ここで工事費の差額と出ている「6400億円」だが、気になったので県の予算を調べたところ、長野県の一般予算の歳入総額は8433億円、特別予算の歳入総額は2493億円だった。ちなみに一般会計と特別会計の違いが分からなかったのは勉強不足ということで。
(参考:http://www.pref.nagano.jp/kaikei/happyou/sokuhou090618.pdf

 6400億円を「負担するのは当然」というのはどうなのだろうか。JRが負担した場合、増額分は利用者負担、すなはち運賃に反映されるのではないか。高い運賃のため利用者が減れば、地元への還元率も低いのではないかと思う。判断するデータが少なすぎるので何とも言えないけれど、長野県民が利己的に見えるニュースだ。胸が痛い。
 ちなみに、他の県の人が反対しているニュースを見かけないことから、リニアルートに反対しているのは長野県だけなのだろうか。